8月14日まで室生寺 弥勒堂が開扉されていました。
7月30日~8月14日までが弥勒堂 重文弥勒菩薩像 国宝釈迦如来像 特別拝観です。
同時に8月9日~14日までが秘法展で、8月8日の曝凉展で展示された宝物の一部が展示されます。
金堂諸仏の特別拝観は、9月17日~10月2日です。
弥勒堂および金堂特別拝観は、入山料とは別に400円が必要です。
でも、弥勒堂では、弥勒菩薩と釈迦如来が表裏に印刷された、チケット入れるのに丁度良い大きさのクリアファイルが付いてきました。
表裏の写真で一枚です。
弥勒堂で拝観できる仏様がそのままファイルになっているので、嬉しいです。
拝観受付のおじさん、おばさんがとても親切で、ゆっくりと拝観できることができました。
弥勒堂を出て、金堂・五重塔を回って、また戻ってきても快く中へ入れていただきました。
座って長く拝観されている男性のいました。
中に入ってみると釈迦如来の国宝である所以がわかる。
平安時代前期の特色である翻波式衣文が美しく、衣の細部まで衣文が翻って美しい。
おだやかなお顔でありながら、重量感たっぷりのどっしりとした仏様で見飽きることはない。
中央の弥勒菩薩像は、一木彫りの見事な仏様で瓔珞など飾りまですべて一木から繋がって彫られていて見事でありながら、かわいい仏様です。
間近で見るのと外から見るのとでは、こんなにも違うものかと感動したので、金堂の仏様も是非、中から拝観させていただきたいと思いました。
800年頃建立で屋外にある五重塔としては法隆寺塔についで古く、国指定の木造五重塔では日本最小である。
通常の五重塔は、初重がらだんだん上へ行くにつれて、屋根の出が逓減されていくが、この塔は逓減率が低く、初重と五重目が余り変わらない。
上の写真からもよくわかる。
他に特色として、屋根勾配が緩く、屋根の出は深い。
この木が、五重塔に1998年9月22日台風で倒れてきた木です。
この修理で塔の部材を年輪年代法で調査したところ、794年頃に伐採されたことが判明。
また屋根部分は当初、檜皮葺きではなく板葺きであったことも判った。
秘法展は、入山料のみで入れますが、私的には、余り心を動かされる宝物はなかったです。
室生寺は、室生山の山麓から中腹にかけてが境内になっている典型的な山岳寺院で、石段を上がるごとに次の堂宇が現れる。
仁王門をくぐり、最初の急な石段を上がると正面に金堂と左に弥勒堂がある。
さらに階段を上がると如意輪観音を本尊とする本堂。その上に五重塔があり、石段は空海を祀る奥の院御影堂へと続いている。