円空仏を訪ねて
まず、最初に白川郷から東北北陸自動車道で南下し飛騨清見ICから中部縦貫自動車道に乗ると自然に高山市にたどり着きます。
この中部縦貫自動車道が出来たので白川郷から高山まで30分ほどで行くことが出来ます。
ここに着くと雪もなく、風景が一変します。いかに白川郷の自然が厳しいのか思い知らされます。
千光寺は結構な山道を登って行きます。
この中に、64体の円空仏が保存展示されています。
円空の代表作の一つで、傑作といわれる両面宿儺像に惹かれてやってきました。
写真集から掲載しています。
両面宿儺とは、仁徳天皇時代に、飛騨地方を開拓し、支配していた豪族だと言われています。日本書紀には「顔が二つ、手が4本、足が4本ある」怪物として
描かれています。大和朝廷に歯向かったとして滅ぼされてしまうが地元では英雄として崇められています。
不動三尊像や立木仁王像、円空の自刻像などが展示されていますが、両面宿儺はやはり圧巻でした。
現存する唯一の画像もありますし、コッバ書もあります。
見ごたえある円空仏寺宝館だったので、他に人もなく、時間をかけてじっくり、ゆっくり見せていただきました。
それから清峰寺に向かいました。
あらかじめ旅行に行く前に管理をされている方に、電話をかけて拝観のお願いをしていました。
近くになって電話して管理の方に来ていただいて鍵を開けていただきました。
私が、写真を購入しようとすると、お写真を撮ってくださって構いませんよとおっしゃってもらったので、撮らせていただきました。
でも写真も購入しました。
記念写真のシャッターまで押してくださいました。
左から聖観音菩薩1.6m 十一面千手観音像1.27m 竜頭観音菩薩1.7m
この3体は円空12万余体最後の作品とされ、十一面千手観音は唯一清峰寺のみにあり、昭和40年西ドイツで開催された博覧会に出品された。
3体とも名作で円空の代表仏です。
管理のおじさんがとても親切で良い方でゆっくり見てください、写真を撮ってもいいですよ、説明もしてくださり、ここを訪ねて本当に良かったです。
お寺は仏像だけでなく人とのつながりで印象が変わります。
ありがとうございました。