ひろびろとゆったりと平地が広がる琵琶湖

長浜まで名神を利用して長浜港からフェリーで竹生島へ行くことにしましたが、お盆の土曜日で高速上限1000円にびったりと遭遇となり、これは大変だと、渋滞を予測して10時15分のフェリーに乗るべく7時に家を出発。まあ3時間あれば何とかなるでしょと時間を読んだのですが、予測どおり(ーー;)渋滞に巻き込まれ3時間掛かり猛ダッシュして出航ギリギリセーフで間に合いました。

竹生島は西国三十三所札所めぐりの第三十番「宝厳寺」のある島で、今津港、長浜港からほぼ等距離に浮かぶ周囲2kmの小島です。人が往来する場所は島の南の一部に限られており、それも定期船が発着する港と数点の土産物店と寺社のところだけで、夜は無人島です。

人が歩いていける場所も限られているので、寺と宝物館と神社を巡ったら終わりでした。

約20分の船旅で竹生島に着きます。
フェリーの中で解説が流れてよくお勉強ができます。
葛籠尾崎の岬が天橋立のように延びており意外な景色が広がっていました。島の周囲は水深が深く100mもあるそうです。北の葛籠尾崎との間に湖底遺跡があり多数の土器が引揚げられている。縄文早期から弥生時代、果ては中世にまでおよびこのような遺跡は世界でも類がないほどで、沈積原因は今尚謎だそうです。そんな説明を聞いているうちに、接岸しました。

本堂

重要文化財です。説明文を撮ってきました。

豊国廟から移築した国宝の宝厳寺唐門。       桃山建築の豪華な彫り物。

ここから船廊下につながっていますが、唐門の中の建物の部屋は戸が閉まって入れませんでした。

左-重要文化財の宝厳寺船廊下。 右ー船廊下を下から眺めると掛け造りになっています。

国宝の都久夫須麻神社本殿は修理中で覆いで囲われており見ることができませんでした。

かわらけを投げる場所を覗いてみると。               琵琶湖は広くて風が心地よいです。

船から飛んでいるカワウと竹生島の木々に止まっているカワウをたくさん見ました。

糞害が深刻だといわれていますが、無人島では鳥にとっては格好の巣営地で居心地満点だと思いました。

往きのフェリーは空いていたのに、帰りのフェリーはたくさんの人が乗り込んできました。

結構な参拝客の方で賑わっています。

切符は往復購入したのですが、往きに、「帰りの切符をなくさないでください」と何回もアナウンスがあって、こんな水深100mの島に誰も泳いでくる人はないし、往復とも船だし、なんで切符!切符!と言うのだろうと思っていたら、違う船会社もあり、今津・彦根・長浜と到着する港もいろいろあるからだと帰りの船着場で合点納得しました

 

珍しいバナナの木。(いや、バナナは草か?)

創建は奈良時代というので古いのですが、なんでこんな不便な所に建物を建てたのでしょうか。

無人島なのに火災で何度か建物が焼失していて、その都度建物を建てたりしているのですが、フェリーがない昔は日帰りでは建物を建てられなかっただろうし、天皇の行幸もあったりして、人が往来できる所は一部分なのにこれだけ人が労力をかけているのは、神の棲む島としての信仰がなせることだったのでしょうか。