いざ! 燕子花図屏風 

中に入り、正面からのアプローチですが、開館10時前にはもう人の列が出来ていました。

今、東京青山にある根津美術館では、新創記念特別展第5部として 国宝燕子花図屏風が公開されています。
それを目的として5月13日(木)出かけました。
建物も素晴らしいのですが、嘉一郎の私邸跡に建てられた敷地は、2万坪あるそうで、広大な日本庭園の中に蒐集品の石造物や茶室が点在していて、コレクションをみたあと、お庭を散策して楽しむという極上の時間が用意されています。
所蔵品の数は、6874件を数え、国宝7件、重要文化財87件、重要美術品96件を数えるという質の高さ。

館内は写真は撮ってないのですが、お庭の石造物は、パチリパチリと写真を撮りまわっていましたが、それにしてもすごい石造物の蒐集をされているのに驚きました

お客様に「燕子花図屏風」を披露した後、お庭を散策し、茶室でもてなしていたそうです。
あまりの豪華さにため息がでます。
一昔前の実業家の方は、お金だけではなく、美術品を集め、茶をたしなみ、文人として文化人として粋な生き方をされた方が多かったように思います。文化財の海外流出を止めたのもこのような方だったのではないでしょうか。
おかげで私たち一般人は恩恵に浴しています。

美術館の中は、尾形光琳の燕子花、
お庭では、かきつばたが咲き誇っています。

根津美術館の歴史

根津美術館は、東武鉄道の社長などを務めた、実業家で茶人の初代・根津嘉一郎の収集品を展示するためにつくられた美術館。その蒐集ぶりは豪快を極めたと語り草になるほどだそうですが、秘蔵するのではなく「衆と共に楽しむ」ことが強い願いだったそうです。
その遺志を継いだ2代、根津嘉一郎が昭和15年財団を創立し、根津美術館が開館しましたが、震災で大部分を焼失。昭和29年美術館本館を再建、昭和39年増築、平成3年には再び増改築。

平成18年(2006)より3年半かけての3つの倉庫と旧本館を取り壊して新しく本館を建築するという大規模な工事を終え新創オープンしています。

建築は隈研吾氏。

建物もシンプルで、開放的で、南面が大きなガラスになっていてそこからお庭を見ることができ、一体化しています。室内もすごく見やすくて、6室の展示室を行き来するのが、楽に出来ます。展示室1を見てホールへ、展示室3をみて中国の素晴らしい石造物が立っているホールへと行き来がスムーズにいけます。

平日にも関らず、すごい人が次から次へと来館されていて、お庭の中にあるcafeは満員の行列で入ることはあきらめました。

観覧券が、かわいいでしょ(^^♪

 

重要文化財の双羊尊(そうようそん)が観覧券にも紙袋のモチーフにもなっていました。

尊とは、酒を供える盛酒器で、背中合わせに2匹の羊が合体させていて、口の開いた器を背に乗せている姿です。ロンドン大英博物館所蔵の双羊尊と本作のほかには、同形の遺例はないそうです。

燕子花屏風は、もちろん素晴らしかったのですが、それ以外にも琳派作品や、青銅器、仏像、建物、庭などあまりの質の高さに感動ばかりしていました。

ちなみに国宝は、牧谿「漁村夕照図」、那智瀧図、鶉図 伝李安忠筆、 禅機図断簡因陀羅筆、根本百一羯磨、無量義経 の7件だそうです。

仏像では、興福寺国宝館にある、梵天と対になる定慶作の帝釈天がありました。興福寺の梵天は重文指定ですが、これは、無指定になっていました。