個性溢れるモディリアーニ 2008年7月23日
先日、淀屋橋にある国立国際美術館で開催されているモディリアーニ展に行ってきました。
首の長い女性の絵でおなじみのイタリアの画家モディリアーニの油彩画とデッサンが合せて150点が出展されているのというので、地下鉄淀屋橋駅から暑い中を10分歩いて見に行きましたが、名前が知られている画家だけに大勢の人で賑わっていました。
姫路市立美術館でも開催されているので、姫路のものが大阪に巡回しているのかと思ったら、そうではなく、35歳という若さで没したモディリアーニが生涯に残した油彩画の300~400点のうち90点余りが姫路と大阪で集まっているそうです。
ほとんど画面に一人しか描かず、しかもそれは人物画で、ほとんど風景画も群像も描いていないそうです。
何でも実物は、見に行く価値があると行くたびに実感します。
今回もカタログ(図録)には表せない独特の複雑な色彩が印象的でした。人物も曲線の扱いがうまく、例の細長い首も直線ではなく、楕円の曲線だと気がつきました。顔も楕円の曲線で、超なで肩の肩といい、楕円の組み合わせで人物が構成されていて、瞳のない絵もたくさんあり、全体的に陰鬱な雰囲気が漂って、モディリアーニの人柄もそうなのではないかと想像します。
この絵を描くために生まれてきたようなモディリアーニの素晴らしさを実感した特別展でした。会期中に是非見に行く価値ありとお薦めします。