京の冬の旅 

寒い冬に、普段は見学できない庭園・茶室・襖絵・仏像などの文化財を選りすぐって特別公開される京の冬の旅ですが、去年は、雪の降りしきる中を知恩院に出かけましたが、今年は竹田の安楽寿院の卍の阿弥陀様にお会いしに行ってきました。

この付近は平安時代に院政の舞台となった鳥羽離宮の跡地であり、風光明媚な土地であり、そこには上皇や貴族の別荘が立ち並んでいたという。

時代の変遷の中で他の御所や仏堂が跡形もなく滅びた中で安楽寿院のみが現在まで法灯を伝えているそうです。

訪れてみて、京セラや任天堂など大きな企業の本社ビルなどが立ち並び離宮があったことなどここ以外には偲ぶよすがもありませんでした。

特別公開は、ガイドさんが付いてくれて説明をしてくださるのがいいですね。

本尊の阿弥陀様は円派仏師の作で、定朝様の穏やかな綺麗なお顔をされていました。

火災や戦火、大地震や寺領が無くなったりと様々な困難を潜り抜けてこられた仏様だそうです。

今、拝すことが出来るのが奇跡だと思います。