マドリッド市内

世界三大美術館の一つ、プラド美術館が最初の目的地ですが、開館時間が遅くなり9時半開館になったので、観光客たちは、貴重な時間の時間潰しといっては、なんなんですが、ドン・キホーテの騎馬像が建つスペイン広場を訪れるのが定番コースになっています。

広場の中心に小説「ドン・キホーテ」の作者セルバンテスの記念碑が建ち、足元にロシナンテに乗ったドン・キホーテとロバにまたがるサンチョ・パンサのブロンズ像が控えている。

私たちが、訪れているときも沢山の日本人観光客のバスが到着していました。

コレクションの豊富さと質の高さからルーブル美術館・エルミタージュ美術館(ロシア)と並んで世界三大美術館とも言われている。

プラド美術館は、すでにたくさんの人の行列でしたが、私たちは団体で、旅行社の人が切符を手配済みだったので、スムーズに入場します。

リックサックは持ち込み禁止で貴重品だけ持って入るようにとの指示。手荷物もセキュリティチェックを受けます。

この旅行を通じて口がすっぱくなるほど注意を促されたのは、スリのこと。貴重品は必ず身に着けて肌身離さず持っているように。

カバンは体の前に持ってきてファスナーなどで、口を閉じていること。

近寄って来る人はスリだと思うこと。

私たちに道を聞く人はいないから、相手にしないこと。

など何度も何度も注意を受けました。

説明してくださったガイドの方も警察を呼んだりと何度もスリの被害に遭っているので、気をつけるようにと言われました。

その注意のおかげで無事に何も失くすることはなく、帰ってこれることが出来ました。

話を元に戻してプラド美術館では、膨大な所蔵品の中から、ガイドさんが、ピックアップして案内をしてくれて素晴らしい説明を受けることができました。

今回の旅行で日本人ガイドさんが2人 マドリッドとバルセロナを案内してもらったのですが、どちらの方も感激するほどに本当に素晴らしい説明をしてくれました。

プラド美術館では、ベラスケス エルグレコ ゴヤ ボーシュの作品を鑑賞し、ソフィア王妃芸術センターでは、ピカソのゲルニカだけを鑑賞しました。

「ラス・メニースナ」  遠くから見ると3Dです。すごい描写力です。

ベラスケスの代表作の一つ 「自画像」

ゴヤ 「裸のマハ」

宮廷画家ボーシュの代表作 3枚の観音開きになっています。「地上の楽園」

この時代、画家として絵で、生計を立てていくのは、宮廷画家か宗教画家かのいずれかの選択肢しかありませんでした。

プラド美術館は、名画がガラスなしで、そのまま鑑賞できます。しかも間近で!本当に素晴らしいことです。

日本画は大体ガラスが上に嵌められています。これは、絵の具も全然違うので仕方ないことかも知れませんが、生で近くで名画を見れることは本当に素晴らしく、感動でした。

16世紀に活躍したベラスケスはフェリペ4世によって宮廷画家に抜擢される「ラス・メニースナ」「自画像」など代表作が一堂に並んで見ることができます。

年齢を重ねるごとに作風が変遷していくゴヤ。「裸のマハ」「カルロス4世の家族」からナポレオンによる残虐な弾圧を題材にした「5月2日モンクロアの銃殺」「5月3日」の作品や、大病を患った後の晩年の「わが子を食喰うサチュルヌス」など、

宮廷画家ゴヤの生き様の変遷も絵画を通して説明してもらいました。

プラド美術館団体用入り口

車の中から撮った写真は、みんな青いです。プラド美術館に入る人の行列。

現在の王妃の名前が付けられた「ソフィア王妃芸術センター」

古い建物と改装したモダンな建築とが同居している。

フランコ政権崩壊後、プラド美術館別館から密かにこちらに運び込まれたそうだ。

この日は、子ども達の入場無料の日だったのでたくさんの子ども達が先生に引率されて見学に来ていた。

子ども達は地べたに座っても良いそうですが、これがなかなかに嵩高く、説明も長いため、少しお邪魔な存在でした。

ゲルニカの右と左に係員が2人つきっきりです。サスガ世界の名品です。

マドリッドでの昼食。パンが直接テーブルに置いてあるのに驚き。

大きな器のスープ

だいたいパンと2品とデザートが一般的だそうです。

それに量が多い。

スペインでは、昼食は1時ごろから食べ始め、昼間はシエスタという2時間ぐらい休憩時間があり、それから仕事をして、夕食は夜8時ごろから始まる。

だから8時半から9時ごろに夕食を食べるのが、一般的だそうです。

日曜日は、安息日で働いてはいけない日で、休み。

どんなお店もほとんど閉まっているそうです。現に、バルセロナでも、開けてはいけない地区も決まっていて、余程の場所でない限りは繁華街でもお休み。

働くこと=悪だそうだ。