みて 感じて 感動~平山郁夫展~ 

今年のお正月に、薬師寺の玄奘三蔵院伽藍大唐西域壁画殿特別公開で、平山郁夫さんの壁画を見ました。そのときは少し離れてガラス越しだったので、大壁画の全体像は掴めたし、平山さんのスケールの大きさや偉大さは伝わりましたが、今回のように間近で絵を見せていただくと、感動が全然違いました。何枚かの絵はガラスではなく、そのまま展示されていたのがとても迫力あるものとなってこちらに迫ってきました。偉大な足跡を実感させていただき本当に感動でした。

入ってすぐのところに大作の長安の残輝、その横に高熠る藤原京の大殿、その横に、未完成に終わった平城京の大下図が貼ってあります。入院して看護婦さんに紙をもらってセロテープで張り合わせ下絵を描かれたそうです。A3ぐらいの紙を何枚も張り合わせ画鋲で止めてありました。お目当ての仏教伝来は、命がけで描かれた平山さんの心が伝わってくるような密度がありました。

絵は、図録や複製画やポスターの印刷と本当の絵とは、色や厚みや密度の違いにあまりに差があるように思い愕然とするのですが、今回も見終わった後、図録を買おうかどうか迷うぐらいに差を感じてしまいました。原爆症と闘い、文化財保護を訴えて活動され、あらゆる所に実績を残された偉大な平山郁夫さんの足跡を感じることができる素晴らしい特別展でした。

まだ、行かれていない方はぜひ訪れてみてください。