スタッフブログ

東大寺ミュージアムそして東大寺学講座

2011年12月12日|カテゴリー「スタッフブログ

是非一度訪れたいと思っていたので、「東大寺学講座」の参加と兼ね合わせて行ってきました。

東大寺の敷地内の紅葉です。

でも、何といっても奈良の紅葉はこれです。

モミジと鹿です。

東大寺総合文化センターは、図書館、ミュージアム、収蔵庫、寺史研究所、華厳学研究所、金鐘会館からなる複合施設です。

今「奈良時代の東大寺」と題した特別展が開催されており、すでに、入場者数は10万人を突破したそうです。

入って直ぐに、国宝金堂八角燈篭火袋羽目板、国宝誕生釈迦仏立像および灌仏盤、国宝東大寺金堂鎮壇具と続きます。

八角燈篭火袋羽目板の音声菩薩のふくよかな美しさに見とれてますが、周囲の欠損は盗難に遭った際に破損したものだそうです。

灌仏盤の線刻の解説がビデオで流されています。会場は薄暗いので、目を凝らさないと鳥獣、草花、鶴などの線刻はわかりにくいです。

でも、何といっても一番の見所は法華堂から移られた不空羂索観音立像と日光月光菩薩立像です。不空羂索観音は宝冠を外して、光背もありません。

間近で拝観できる、またとない機会です。最初は不空羂索観音像の真ん中がガラスの継ぎ目だったのが「おや!」と思ったのですが、じっとみているとそれも気にならずです。

その後、13時半からミュージアム会館記念「東大寺学講座」第1期開催の今回は第二講 京都大学大学院教授 根立研介氏の講義がありました。

事前申し込みですが、金鐘会館満員の聴講者が溢れていました。

金鐘会館舞台上のレリーフです。

根立研介氏は、ふつう写真などで見る不空羂索観音と実際に間近で見た観音とでは印象がかなり違ったと話されていました。

厳しいいかめしい印象だったのが、ミュージアムで見ると優しく肥満度もそれほどでもなく、引き締まった印象を受けたそうです。

ミュージアムショップがあり、図録も売られていました。

この図録が不空羂索観音の化仏や執金剛神立像の後姿の写真など見ごたえあります。

化仏の写真

他にミュージアムショップでこれを買いました。

これは箱です。

月光菩薩と釈迦誕生仏が限定300体とありました。

ミュージアムでは見ることができない後姿を図録では見れました。

冬は大根

2011年12月3日|カテゴリー「スタッフブログ

手前はかぶら おでんなどの煮物に最適

真ん中は大根 なんでもこなす万能屋

向こうの緑色の大根は、切っても切っても金太郎飴みたいに緑色だそうです。

葉っぱが青々していて湯がいて和え物に使ったのですが、不思議にずっと緑色でした。

お店の物は湯がいて時間を置くと色が悪くなってくるのですが、ならないのは新鮮だからでしょうか?

N様新鮮なお野菜ごちそうさまでした。

木津川ものがたり その②

2011年11月29日|カテゴリー「スタッフブログ

古代・中世にさかのぼる由緒を誇り、国宝・重要文化財を伝える寺々も多く、江戸時代になるころにいくつかの縁起絵巻が作られた。

今回地元の笠置寺・海住山寺・大智寺に伝わる絵巻が展示され、川崎大師平間寺所蔵の「蟹満寺縁起絵巻」が初公開されます。

それにちなんでのシンポジウムが加茂文化センターで開催され木津川管内河川レンジャーとNPO法人やましろ里山の会の活動報告があった後、奈良女子大学教授 千本英史氏・奈良博保存修理指導室長 谷口耕生氏・大阪大学大学院招聘研究員 中山一麿氏の講演が3本続き、パネルディスカッションがありました。

その後、無料シャトルバスで15分ほどの京都府立山城郷土資料館へ連れて行ってもらい、開館時間外ですが、特別に拝観させてもらい、加茂駅まで送っていただきました。

特別展の入場料250円で図録までいただきました。

館内では 資料館の伊藤太氏が特別展の展示品の説明をしてくださり、平常展示のコーナーでは、ボランティアガイドさんが時間外にも関わらず、丁寧に説明してくださいました。

ボランティアガイドさんは、土日には誰かが来ているのでお気軽に声をかけてくださいとのことです。

城陽市・阿弥陀寺のカヤの一木造の薬師如来立像や寺外初公開の木津川市・大智寺の十一面観音像(どちらも重文)が出品されています。

 

上↑ 阿弥陀寺 薬師如来立像

台座の蓮肉までカヤの一木から彫り出している。わずかに顔料が残り、もとは淡黄色を塗って壇像のように仕上げたらしい。翻波式衣文や量感のある体部、厳しい顔の表情など平安初期9Cの作風をよく示している。

明治の神仏分離以前まで枇杷庄天満宮の神宮寺役子院の本尊であった。

大智寺十一面観音立像。

頭体および両手部を含んで一木造の古式な構造え、唇の小さな優しげな表情とともに10世紀末製作の特徴を示している。

平常展に展示されているものの中では、

八幡市宝寿院の阿弥陀如来立像は、最近銘文が見つかり、修理の後、ここに寄託されている。ガイドさんの説明では、寺は無住で、無用心なので檀家の方から預かってほしいとのことで、ここに寄託されている。だから、今でも檀家の方がお参りに来られますということです。でも魂が抜いてあるそうです。

また、本物は京大にあるが、複製を展示している 城陽市久津川車塚古墳の長持形石棺 や珍しい木製のきぬがさの埴輪や木津川市松尾神社・牛頭天皇像が展示してあります。

絵巻について、ド素人なのですが、説明・解説が良かったので、縁起絵巻が作られた背景や貞慶上人の果たした役割など、少しは理解することができました。

解脱上人貞慶は、もと興福寺の僧で、その後、弥勒信仰を媒介として信仰を寄せていた笠置寺に隠遁し、笠置寺の寺観を整備、その後、海住山寺に移り住んだ。

興福寺北円堂の本尊も弥勒如来で、弥勒信仰が盛んで、笠置寺は、磨崖仏の巨大な弥勒仏を本尊とする寺で、現在は磨崖仏は風化しているが、貞慶がいたころは鮮やかだったようだ。

貞慶十三回忌に海住山寺本堂の補陀落山浄土図・十一面観音来迎図が描かれ供養された。

来年は貞慶没後800年で奈良博で企画展が計画中だそうです。楽しみです。

一方縁起絵巻は、お寺の寺格を上げるために江戸期にたくさん作られ、秘蔵されている例が多いが、布教に利用するため利用されている例も多い。

今と違って絵の具が簡単に手に入る時代ではないので、職業絵師が書いたそうだ。

 

ありがとうございました。

なお、「奈良女子大学図書館」でネット検索すると奈良の絵巻物などの画像がみることができます。