神仏います近江

連携した統一のポスターは大津歴博で200円で売っていました。歴博はいつも特別展を開催したときに大きなポスターを製作してくれるので嬉しいです。

しかも200円という安価な値段で買い求めることが出来るので、行く度ごとにゲット!しています。

三館連携して特別展を開催していますが、チラシはそれぞれ別々に作っています。

図録は分厚い三観共通で1冊です。

下は近代美術館のチラシの表

こちらが裏です。

館内は仏像のオンパレードで、仏像のみに特化した展示内容で、平安時代から室町時代までに時代を絞って近江で守られてきた仏像が在銘像を中心に展示されていました。

在地に根ざした最初の信仰対称として地主神としての神祇を取り上げ、会場入ってすぐに、甲賀市・大岡寺や大津市・須賀神社の薬師如来坐像が展示されています。

大岡寺の薬師如来は大きな木をそのまま丸彫りしたような重量感のある個性的な如来様で最初からオー!とインパクトがありました。

他に、石山寺多宝塔安置の快慶の大日如来坐像や櫟野寺弥勒仏坐像も素晴らしいのは勿論ですし、敏満寺や櫟野寺・福明寺・正福寺などの地蔵菩薩像が11体居並んでいるのは本当に壮観でした。

近江講師経円の仏像が金剛輪寺・阿弥陀如来坐像と仏心寺の聖観音立像や同じく仏心寺・地蔵菩薩像など並べて展示してあるのは見比べることができてとても見ごたえがありました。

経円は13世紀初頭に金剛輪寺を拠点寺院とする造像に深く関わった人物である。

また、西教寺の新発見された、「巧匠 法橋行快」と芦臍に銘の入った木造阿弥陀三尊像も展示されていました。

大津歴博のチラシ↓

こちらはまず、館に入って背景と敷物を赤に統一した毛氈の上に神様が集合されていて、それはそれは壮観でした。

素晴らしい展示の仕方で感動ものでした。

展示された方のセンスと神様への愛情を感じました。

普段私達の前に姿をお出しにならない神様達がこんなにもたくさん集合されているなんて想像できないぐらいの荘厳さでしたが、それぞれにかわいらしい神様がたくさんおられて、また個性的で見飽きることがありません。

国宝・重文の神像が23件(52体)という、サスガ神像の宝庫 滋賀県の面目躍如です。

建部神社から五像、竹田神社から二像(重文)、日牟禮神宮より十体、大宝神社から十体などこんなに一度に神様を見たのは初めてです。

小槻大社の男神坐像(重文)は、木造宮殿に入ったままのお出ましです。

坐像の神様が多い中、長浜市・春日大社の神像は立像ですらりとしたプロポーションで宝冠を被り、大きく首をかしげる姿は独特でとてもかいらしい。

 

あと、山王曼荼羅や湖国三大祭の一つ、山王祭の神輿や屏風や祭りの様子の写真が展示され紹介されていました。

一階で山王祭り様子のビデオ上映もありました。

三館それぞれに特色を出しながら近江の神仏という共通の柱をもたせの展示で見ごたえがあり、今さらながら近江の奥深さを感じさせてくれる特別展でした。