當麻寺特別公開は終了してしまいましたが、 

西塔 

東塔

奈良時代に創建され、わが国で唯一創建当初の姿を今に伝える東西の三重塔(国宝)双塔初層が、創建以来初めて5月20日~6月20日まで揃っての開扉です。

今の西塔は平安時代です。どちらも奈良時代に建てられ、西塔は再建されたようです。

東塔は明治時代に補修された記録のファイルが西南院に置いてあり、手にとって読むことができました。

東塔は基壇まで登れましたが、西塔は仮に組まれた鉄骨までなので、西はだいぶ傷んでいるようです。

前に訪れたときは塔の周りは竹林などで鬱蒼としていて、国宝の塔が見えにくくなっていたのが惜しかったので、今回のように廻りをすっきりと掃除がされていたら、塔が一段と際立って胸張って美しく聳えることが出来ているように思いました。

西南院が、通常は一般公開されていない十一面観音立像、聖観音立像、千手観音立像(いずれも重文)の諸尊が特別開帳されていたので訪れたのですが、庭の高台からの塔を眺める風景が素晴らしかったです。

中では、3体とも間近にじっくりと拝ませていただいてとても満足させていただきました。千手観音立像はほぼ千手が揃う貴重な像です。でも特別公開は終了してます。

普段は、當麻曼荼羅で知られる當麻寺は、すごいお寺なのに閑散としています。それをとても残念に思っていたので、今回の特別公開でたくさんの人が来て賑わっているのを見てとても嬉しくなりました。団体さんも大勢見えていましたよ。

當麻曼荼羅や日本最古の塑像、弥勒仏坐像(国宝)、乾漆仏の四天王など古い仏がたくさんおられる當麻寺ですが、今回訪れて、平安仏の宝庫でもあると実感しました。講堂にも曼荼羅堂にも西南院にも素晴らしい平安仏が、私たちを待っていてくれていました。

市の公認キャラクターでせんとくんの彼女の「蓮花(れんか)ちゃん」。

お寺の方が、中に入ってる人がとってもかわいい人だったと話してくれました。

お寺の方はとても気さくでいつ行っても話しをしてくれて、ここは地元の人よりも関東など他から来られる方が多いんですよ、と言われていました。