中世の街 トレド

紀元前2世紀にローマに征服されて以降、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教が混在する独自の文化が育まれた街。

スペインの面白さは、この3つの宗教が混在して育まれた文化が素晴らしくて面白いのですが、それは、そのままこの3つの宗教の侵略・征服の戦いの歴史です。

イスラム教の造ったものをキリスト教が壊し、また新たに教会を造ったりと宗教の面白さと偉大さと威圧とあらゆるものを感じ取ることができます。

東西南を川が流れており天然の要塞になっていて、敵が攻めてくるとしたら北側からだけです。そして、街も迷路のように入り組んで迷子になりそうです。

駐車場からは高いエスカレーターで上に上がり、そこから街の散策に出かけます。

また、この街は、エル・グレコが半生を過ごした街として有名です。

強烈に個性的な画風を持つエル・グレコは時の治世者から、宮廷画家としては登用されず、宗教画家として数々の作品を残します。

その時に、宮廷画家として登用され活躍したのはボーシュです。ボーシュの代表作の快楽の園(3枚のパネルの観音開きになっている)はプラド美術館で見ることができます。

エル・グレコとは、イタリア語のギリシャ人を指す「グレコ」にスペインの男性定冠詞の「エル」がついたもので「あのギリシャ人」ということになります。

そのエルグレコの最高傑作が「サント・トメ教会」の「オルガス伯の埋葬」です。

善行を重ねた実在のオルガス伯が死後、聖人が地上に降りてきてオルガス伯の魂をキリストの元へ運ぶという絵柄です。

絵の前の地下にはオルガス伯が埋葬されており、百合の花束が手向けられています。

それと、この街には、1561年に遷都して、政治経済の中心はマドリッドに移ったが、カトリック首座大司教座として宗教の中心地という位置は保ち続けており、巨大なカテドラルがあります。

スペイン・カトリックの総本山で、1227年着工、1493年完成で、なんと260年間工事し続けた大規模な教会で、彫刻絵画など壮大な宗教芸術で優れた美術館としての価値を持っている。

旧約聖書に登場する人物が彫刻されており、これでもかと!キリスト教の力を見せ付けられ圧倒されますが、すごい建物でした。

 狭い通り

トレドの旧市街の地形です。

国外追放令が出されるまでユダヤ教徒も共存して暮らしていました。

夕方、再びマドリッドにUターンしました。