優しいコスモスと堅い石造物のハーモニー 

重要文化財の大きくて立派な十三重石宝塔です。
他にも重文の笠塔婆や石灯籠などが境内にあります。
この十三重塔の昭和の大修理の際に、白鳳時代の金銅製の阿弥陀如来立像が発見されたそうです。そして、阿弥陀さんの胎内から胎内仏三体も発見されています。。
今、その阿弥陀さまが秘仏公開で間近で拝観することができます。
CIMG7752 この銅鑼をならすと、中から戸が開いて中に入ることが出来ます。
そして十三重の石宝塔の真ん中辺りから発見された白鳳の阿弥陀さまとご対面。
ライトアップされているばかりでなく、鏡で背面まで鑑賞する事が出来るという至れりつくせりで、衣の襞まで確認する事ができました。とても完璧な綺麗な状態で保存がされているかわいいきれいな仏さまです。
また、懐中電灯まで貸してくださるので、胎内仏三体もしっかりと見ることができて良かったです。
奈良桜井の安倍文殊院では、快慶作の文殊菩薩が修理のため獅子から降りた姿を見ることができる絶好のチャンスということで、さっそく出かけました。
まず、拝観料700円を払って、本堂内に入ると、まずお抹茶とお菓子がでます。(抹茶とお菓子付だと安いと思う)
それから奥へと入っていくのですが、今境内の浮御堂や稲荷堂など五箇所を廻ってスタンプ押して持っていくと数珠をプレゼントしてくれます。
なかなかに楽しめて粋な企画だと喜んで廻ってきました。そして数種類の数珠の中から選んだのがこれ。

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安倍文殊院には古墳がたくさんあります。

飛鳥時代の文殊院西古墳、艸墓(からと)古墳など阿部氏ゆかりの古墳が境内に散在しているのがスタンプめぐりで確認できました。
この地は、最初は乙巳の変で左大臣となった安倍倉梯麻呂の氏寺だったのが始まりだったそうです。

これは西古墳で巨石を積み上げてます。

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CIMG8055 この日、最後に訪れたのが、京都府相楽郡の神童寺。

本尊は大きな蔵王権現像。

上にある収蔵庫には白不動像、天弓愛染明王像、丈六阿弥陀坐像、日光月光菩薩立像など重文の仏さまがズラリと勢揃いされ、見応え充分です。
ご住職様が、とても親切にわかりやすく、丁寧に説明をしてくださったのがとても嬉しかったです。
ありがとうございました。
お寺の印象ってお寺の方の対応によってまったく違ったものになってしまうのが、古寺巡礼のおもしろさですね。
この日は、心豊かに帰路につくことが出来ました。Happy(^^♪